映画観てきた〜 八日目の蝉

スケジュールを見直したら4月末からずーっと土日はサッカー観てるかフットサルやってて
あれ、今日なんも予定ないよアワワ ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿 アワワ


そうだ、久しぶりに映画行こう! ダッシュ!ε≡≡ヘ( ´∀`)ノ


・八日目の蝉



八日目の蝉 予告


【ストーリー】
子どもを身ごもるも、相手が結婚していたために出産をあきらめるしかない希和子(永作博美)は、ちょうど同じころに生まれた男の妻の赤ん坊を誘拐して逃亡する。しかし、二人の母娘としての幸せな暮らしは4年で終わる。さらに数年後、本当の両親にわだかまりを感じながら成長した恵理菜(井上真央)は大学生になり、家庭を持つ男の子どもを妊娠してしまう。

誘拐犯の女と誘拐された少女との逃亡劇と、その後の二人の運命を描いた、角田光代原作のベストセラー小説を映画化したヒューマン・サスペンス


【監督】成島出
【原作】角田光代
【脚本】奥寺佐渡
【出演】井上真央
    永作博美
    小池栄子 他


久しぶりのむさし野ミューへ
12時10分の回で90席のスクリーンに30人程の観客
客層は高め50歳代がメイン
男女比はほぼ同じ
そろそろ上映期間も終わりとあって1日1回上映になってました


元ネタは1993年の「日野OL不倫放火殺人事件」とも云われてる
NHKでもドラマ化された、角田光代のベストセラー小説を映画化


一言で言えば
「子供の時にあった被害により、親との絆を信じられない娘が、自分の妊娠をきっかけに事件を見つめなおし、自らのアイデンティティを再構築していく」お話しでしょうか


話は大きく分けて2つ
・恵理菜(薫)と希和子の大変だけど幸せな逃亡生活
・恵理菜と千草のアイデンティティの再構築(自分探し)



当たり前の事を言います
誘拐は犯罪です( ・`ω・´)キリッ


でもね、希和子役の永作さんの演技に魅せられて
善悪とか越えて同情しちゃうのよ(´;ω;`)


夜鳴きする薫を抱きしめて途方にくれて泣き崩れる希和子の姿や
カルトっぽい共同生活場や小豆島でのノスタルジックに描かれる何気ない日常
物語の大半を占める親子の時間が
希和子の望み通り一秒でも長く続きますようにと祈らずにはいられない切なさ


当然のように訪れる、別れのシーンではもう号泣(´;ω;`)
あざとい!でも泣けるぜ!



2人が自分探しの旅をする事で、物語は大きく進展するのですが
千草の事は具体的な描写はなく、2〜3の告白のみでまるで説明不足
主役の恵理菜に至っても、過去の現場を訪れていく事で
結局は誘拐されていた4年間が幸せであった事と
実の母親にも愛されていたという2点を受け入れました。はい、めでたしめでたし…
…もう少し掘り下げても良かったんじゃないかな〜


すでに長尺になってるので、時間的な制限もあったのでしょうか
ちょっと残念



演出や撮影に関してはあざといくらいに緻密
特に希和子と恵理菜の坂道を自転車で降りていく時の乗り方に( ̄ー ̄)ニヤリッ
お星様の歌でウルウル(;´Д⊂)
写真に号泣。゜(゚´Д`゚)゜。ウァァァン



とにかく、出演している役者さん(特に女優さん)の全員の演技が素晴らしいです
独白の時の希和子の瞬きしない演技に背筋ゾクリ
恵理子の子供時代の健気さ、大人時代の笑わない演技
千草の過剰とも思える精神症的な仕草
恵津子の壊れていく母親像


もう今年の主演女優賞は永作博美できまり m9っ`・ω・´)シャキーン



最後に疑問なんだけど
話のスタート、聞き逃したのかも知れませんが
なんであの夫婦、食事の途中で4ヶ月の赤ん坊置いて鍵も掛けずに出かけたんだろ…
車に乗り込む前もそんなに慌てた感じもなかったし


寝坊した親父を食事もそこそこに雨だから車でちょっと送っていったって事かな〜
場合によっては杜撰でネグレクトする親って見えちゃうんだよね
そうなると解釈に影響がでて、やっぱりあの4年間が続いた方が幸せなんじゃねって思っちゃたりして(笑)



あと、いくつか予告編をこの感想書きながら初めてみたんですが
内容言い過ぎwww



善悪とかモラルとか超えて切ない思いをしたい方
お勧めです!!


今日の1曲:見上げてごらん夜の星を by 坂本九