何事にも初めてってのはあるもんでして

ブラインドサッカーの審判資格を取ってから13か月
正確にはメモ見ないとわかんないけど30試合は吹かせてもらったかな


1試合として反省の無い試合なんてないんだけど
まぁそれでも少しずつ出来ることも増えてきた


初めてピッチに立った時はただ走り回ってるだけで
それから少しずつプレーが見えるようになってきて
やがて選手の息遣いが聴こえてきて
きっちりとノースピークが取れた時はうれしかったな(笑)
(ノースピーク=ブラサカ独特のルール:守備側が発声しないでチェックに行く事。危ないプレーなのでファウルになります)


そしてついにこの日が来てしまいました初イエローカード
今までも担当した試合でカードの出た試合はあったけど
ブラサカは2人の審判がピッチに立つのでたまたま相方のエリアであっただけ
なぜか不思議と自分の前では起こらなかった
(正確には、2度ほどイエロー相当のファウルをカードを出さずに見逃していたのを後の反省会で指摘されていた)


そして今日のB2/B3(ルールはほとんどフットサルと一緒)の試合最終盤
ボールを追ってPAに侵入。キーパーが納めたのを交わした後、慌ててポジションに戻ろうとした時、スローしようとしていたキーパーの背中にプッシング気味に接触
明らかなバックチャージ
やった方もやられた方も納得の黄色
試合終了後オフィシャル席に戻った時、先輩審判からの「良く出した!GJ!」の声にほっとした
自信はあったのにほっとしたのはなんでだろう?(笑)


帰り道、振り返っていろいろ考えた
カード(懲罰)ってなに?
ファウルってなに?
そもそも審判てなに?


人がいてボールがあって、蹴って遊ぶのが楽しくて
ゴールがあって点を取ったり取られたり
勝ったり負けたりを決めるのにはルールが必要で…


ファウル(ズル)したらつまんないから
ファウルしたら危ないから
だから笛を吹く人がいて…


サッカー審判4級を取った時、講師の先生が言っていた事思い出した
「サッカーを愛する仲間として
 許せないと思ったら黄色を
 一緒にはプレーできないと思ったら赤を
 迷わず出しなさい
 一緒に楽しむフットボールファミリーとして出しなさい」


カードなんて出したくないよね
できたらファウルの笛だって吹きたくない
キックオフの笛を吹いて、ゴールインの笛を吹いて
そしてタイムアップの笛を吹いておしまい
それが理想なんだよね


その責任は選手だけが背負うものじゃないし
審判は必要悪じゃない
選手のギリギリ目一杯のプレーにはジャッジが必要だし
それがフットボールをより面白いものに昇華させてくれるはず
そんな事を考えた帰り道


自分のジャッジに自信とちょっとだけ悲しさを覚えた初イエロー
また忘れられない試合が増えました



今日の一曲:散歩道 by Judy & Mary